転倒防止は足元から!
転倒する原因はたくさん

小さいお子さんの場合には転倒でのケガが多いことは知っていましたか?まだ歩き始めでバランスを崩しやすいことが、大きな要因の一つと言えそうです。
以下に乳幼児が転倒する原因となりえるものをあげます。
・自分で歩いていてバランスを崩す
・ちょっとした段差に足を取られる
・人や物にぶつかった
・落ちていた物(玩具)を踏む
・靴下を履いたまま床で滑る
お家の場合でも保育園の場合でも起こりうる原因ばかりで、実際にこうしたことが原因となってしまいお子さんが転倒してしまったことがあるママパパも多いでしょう。
お家の場合には人と当たることで転倒することは、お友達がたくさんいる保育園よりも比較的少ないかもしれませんね。
ちょっとしたデコボコも、赤ちゃんには段差に

段差についてはどのご家庭でも気にかけていることかと思いますが、この段差の危険さは何も「出っ張った部分」につまずき易いというだけではないのです。
小さな子ども、特に歩き始めの1歳児さんにしてみると、大人にとっては平坦に感じる小さな「出っ張り」や「引っんだ部分」も、バランスを崩してしまう原因となります。
例えば、保育園ではマットを敷いたりしますが、そのマットの外枠にある、床とマットとの1センチあるかないか、これだけの段差であっても子どもにとっては転倒のリスクがあるのです。
フローリングのご家庭もあると思いますが、子どもが転んだりしても痛くないようにと、柔らかいクッション性の高いマットを敷いている場合には注意が必要です。
クッション性が高いということは踏み込んだ時に、重心のかかった足が深く沈みます。それだけでバランスが悪くなり、転倒に至ることも考えられないわけではないのです。
やけど防止はステッカーが有効!
ストーブやキッチンで、やけどの危険がある所では目印を

ママやパパも1度や2度ではなく火傷をしてしまった経験があるかと思います。痛いし、ジンジンするし、なんだか悲しい気持ちにもなりますよね。
そんな思いを子どもにさせない為に、火傷の危険がある場所には「目印」をつけることをおすすめします!
<家庭で火傷の危険がある場所>
・キッチン
・ストーブ
・洗面台、お風呂
・電化製品のコンセント
・タバコ
タバコは複流煙による健康への害や、2歳児未満ではSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスク因子の一つとされています。なので、もし禁煙が難しいのであれば子どものいる部屋から離れてタバコを吸う、分煙が良いでしょう。
その他の火傷の可能性がある場所では、その場所からおおよそ2メートルほどの場所に危険を知らせる「目印」となるステッカーやテープを張ると良いでしょう。
その上で火傷の危険があることも伝えて、視覚的にも子どもが気をつけようと思えるように工夫をしましょう。
もしもの時の火傷の処置法!

どれだけ気をつけていたとしても、火傷をしてしまうこともあると思います。そんな「もしもの時」に咄嗟に適切な処置ができるように、子どもの火傷の処置法をしっかりと頭に入れておいて下さい。
<基本はすぐに冷やす!>
火傷の処置の基本は、火傷をした部分をすぐさま冷やすことです。軽い火傷であれば流水で冷やしたり、氷嚢をつかって冷やすと良いでしょう。
目安は痛みがなくなるまでで、場合によっては20分~30分冷やし続けることもありますので、子どもが安心出来る様な声かけを忘れないようにしましょうね。
もし服を着た上から熱湯をかぶってしまったりした場合などには、服を脱がしてはいけません。着衣のまま流水で患部をしばらく冷やします。
ちなみに熱が出た時に使う冷却用のシートは火傷には効果がありませんし、含まれる成分によって痛みが強くなることも考えられますので使ってはいけません。
<痛みがひかない、水疱が見られる場合には病院へ>
火傷はその状態の深さによって強度が分かれています。一番弱い火傷では上記のようなホームケアの範囲の処置法で大丈夫です。しかし、水疱が現れたり患部の変色(白や黒くなる)が見られたら強い火傷になっていますので、患部を流水で15分ほど冷やして病院へ向かいましょう。
落下物など不注意から子どもを守る「ヒヤリハット」!
子どもの安全は大人の注意と思いやりで未然に防ぐ

「ヒヤリハット」を知っているママパパはいますか?もしかしたら職場でも使われているかもしれませんね。
「ヒヤリハット」とは、何か生活や作業の中で危険性があることをしてしまい「ヒヤっとしたり」、「ハッとなってしまった」時のことを記録していく事故防止法の一つです。
例えば、お家で裁縫をテーブルでしていて、針が1本だけしまうのを忘れてしまっていた。その後で自分でそのことに気付いて「ハッと」したり、子どもが手にもっていて「ヒヤっと」した場面があったとします。
もしかしたら子どもが身体を針で刺してしまったり、飲み込んでしまうことだってあったかもしれません。こんなことはあってはならない!気をつけよう!と思った時に「ヒヤリハット」のノートに記入します。
<上記例でのヒヤリハットの記入方>
日付:〇月〇日 〇〇時
状況:裁縫後に針を1本しまい忘れる。その後、子どもが手に持っていて気付く。
今後:裁縫後にはしまい忘れがないか注意して確認する。子どもの手に届かないテーブルで裁縫を行うようにする。など。
このようにノートに記して振り返りながら反省をします。気をつけるということは、その行動を忘れないように習慣化することにとても似ています。
なので、ただ振り返るだけではなく、ノートに記入することでより深く記憶に定着できるようにすると良いでしょう。
まとめ
今回はご家庭でも可能性のある赤ちゃんの事故について、対処法や処置の仕方、そして予防法について紹介させて頂きました。
事故は「ふとした瞬間」や「まあ、いっか」という考えが頭に浮かんだ瞬間にやってくるものです。普段から気をつけていることも改めて見直しながら、今回ご紹介させてもらった知識なども上手に利用してみてください。怪我は周りの大人の配慮と工夫で必ず防ぐことができます!
それでもちょっとした不注意や「まあ、いいか」で怪我は起こるので、紹介したのは火傷についてだけでしたが、色々な怪我の処置方法についても、いざという時慌てずにすむ様に調べておいてくださいね。
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