綿密なスケジュール調整が大事

慣らし保育のスケジュール調整をきちんとする

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慣らし保育で大切なのはスケジュール調整です。育休から職場復帰するパパママにとっても、慣らし保育の時間短縮は仕事にも影響するからです。

基本的に慣らし保育には定められた期間や時間はありません。パパママの仕事によっては慣らし保育をせずに勤務をしなければならない場合もありえるでしょうし、園によっては長く取ることで安定を図ることがあるためです。

筆者が勤めた保育園では私立の認可保育園でしたが、慣らし保育は2週間と長くとる体制をとっていました。勿論、パパママの仕事の都合や子どもの様子によって調整をします。

スケジュール例としては基本的には下のような形でした。

1日目9:00~11:00(昼食前)
2日目9:00~11:00
3日目9:00~11:45(昼食まで)
4日目9:00~11:45
5日目9:00~14:45(お昼寝あり)

6日目9:00~14:45
7日目9:00~15:30(おやつあり)
8日目9:00~15:30
9日目9:00~17:00(夕方保育あり)
10日目9:00~17:00

このように、昼食、お昼寝、おやつ、夕方保育と徐々に時間を伸ばしながら保育の区切りを、本来の形へと近づけていくのです。

それ以降はパパママの勤務に合わせて保育時間を設定します。

こんな場合はどうする?

激しく泣き続ける場合

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子どもの発達や調子によっては園の善し悪し、保育士の善し悪しに関わらず環境にすぐに慣れずに泣き続ける場合も少なくはありません。

そうした場合には、短い時間の保育を多めに取ったりして園でストレスを感じる時間を短くします。

パパママに知っておいて欲しい現状としては、ほとんどの子どもは慣らし保育では泣いてしまいます。パパママと離れて知らない大人と子どもがたくさんいる空間に置いていかれるのですから、当然かもしれませんね。

しかし、子ども達はパパママの姿が見えなくなると次第に泣き止み、好きな玩具を見つけたり、安心できる先生を見つけようとするのも事実です。

どうか先生たちと、子どもの強さを信じて、預けてみてください。

勤務上慣らし保育が難しい場合

パパママの勤務上、入園後の慣らし保育が難しい場合には、そのことを園に早くに伝えるようにしましょう。

初日や2日目はせめて短い時間にしてあげたいところですが、無理して休みを取るわけにはいかないこともあるでしょう。

もし慣らし保育が短くなるのであれば、お家では子どもとの時間を多く取って欲しいと思います。

お迎えの時に子どもの頑張りをめいっぱい誉めてあげたり、家に帰って甘えさせてあげることで、子どもも安心できるでしょう。

慣らし保育は保育士と子どもの信頼関係を築く時期

保育士のスキルとは?

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保育士は専門的な学校で単位を取得したり、専門的な教科の試験や実技試験を通った保育のスペシャリストです。

子どもを見るという点では同じでも、保育士とパパママには違いがあります。

まずは保育士のスキルについてですが、

<保育士のスキル>
・同時に複数の子どもを安全に過ごさせることができる。
・成長や発達またそれらを促す為の知識と技能を持っている。
・子どもの機嫌や状態に関わらず(病気でしんどいときは別です)、一日の流れをしっかりと行うことができる。

他にも保護者対応や危機管理など専門的な知識やスキルはありますが、子どもとの関わりに絞るとこうした部分はスペシャリストならではかなと思います。

保育士は保育のプロですが、それは子どもとの信頼があってこそ

それでは、保育士にはなくてパパママは持っているものは何でしょう?

それは子どもとの信頼関係です。

保育士は初めは勿論赤の他人です。保育園に継続して通ってもらうなかで、徐々に子どもとの信頼関係を構築していかなければなりません。

そして先にあげた保育士のスキルが発揮されるのは、子どもとの信頼関係が築けてからなのです。

そのため、言い訳ではなく、いくら保育のプロと言えども慣らし保育の期間では全ての子どもに園生活を楽しんでもらうのは難しい部分があります。

慣らし保育で子どもがあまり遊べてないから必ずしも悪い保育園、悪い保育士ではないということは知っておいて欲しいなと思います。

勿論、泣いている子どもを何もせずに放っておくようなことがあればそれは良い環境なはずがありません。そんな場面を見たら園長に報告をして、対策をしてもらいましょう。

とはいえ、保育士には子どもとの信頼関係をなるべく早くに深める為に、童謡や手遊びの知識や技能があり、子どもに寄り添う優しさがあります。そこまで不安になることもありません。

とにかく笑顔で乗り切る!

パパママの不安が伝わらないようにしましょう

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慣らし保育を乗り切るコツはずばり「笑顔で乗り切る!」です。

筆者の記事の中で何度も出てきますが人間は「社会的な動物」です。周りの人間や環境に左右されます。特に子どもはそれが顕著なのです。

パパママや保育士が不安そうな顔をしていたり、焦っていたりすると子どもはそれを感じとり不安になって泣き出します。

逆に不安を見せずにパパママが笑顔でいて、保育士も笑顔を絶やさずに明るい雰囲気で園に来ることができると子どもは安心するのです。

3歳を過ぎると朝の受け入れで泣いてしまう子はだいぶ少なくなっていきます。それまでは慣らし保育が終わってからも泣き続ける子もいます。勿論、笑顔で部屋に入ってくる子もいます。

なので、保育園など施設に預ける時にはパパママの不安や緊張が伝わらないように笑顔でいることが大切になります。

慣らし保育ではそれが特に大きいと思っていてください。

まとめ

保育園に入園する際に、環境の変化に慣れてもらうために行われる慣らし保育を切り抜ける準備やコツをご紹介しました。

まずは慣らし保育は子どもにとって大きすぎる環境の変化であり、強い不安があることを知っていてください。

その不安やストレスを少しでも少なくするには、園との連携や、勤務先とのスケジュール調整も大変重要になってきます。

保育士にとっても慣らし保育は、経験や慣れでどうにかできるものではありません。ここから子どもとの信頼関係を少しずつ築いていく為です。

そこで意識したいのが、パパママも保育士も笑顔で子どもを見守ることです。

そして、保育園での大変な1日を過ごした子ども達には家ではたくさん甘えさせて、誉めてあげて欲しいなと思います。

親子共に不安も大きな慣らし保育、そして園生活の始まりです。これらを意識して、保育士を信頼してもらってゆっくりと子どもが楽しく通園できるように家庭と保育園との連携を取っていきましょう。

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