選びたい放題?待機児童ゼロ?アメリカのプリスクールとは
多くのチャーチがプリスクールを併設しています

宗教に対しての熱が低めな日本ですが、アメリカでは宗教に熱心の方が多く、町の至る所にチャーチが点在しています。
日曜礼拝はもちろんのこと、コンサートやイベントなどそれぞれに工夫を凝らしたものがあり、信仰の場であるとともに、地域のコミュニケーションの場として愛されています。日本でいうところの公民館のような感じでしょうか?
筆者自身は、キリスト教ではありませんが、チャーチのやっているESLクラスをとっていますし、2歳の娘はチャーチのプリスクールに通っています。信仰が違えど、集い、地域と人とが支えあうといった印象を受ける場所です。
「石を投げれば当たる」ほどあるチャーチですが、それぞれにプリスクールを併設している場合が多いため、基本的に「入ること」には困りません。チャーチはいわゆる公立的な学校で、ハイソな私立もたくさんあります。
気になるプリスクールの保育費用相場
学校の特色が様々

日本でもそうですが、カリキュラムの充実した保育施設は人気もありますし、費用も高いのが現実です。
アメリカでは、リトミックなどを行う「ミュージッククラス」や自然について学んだり飼育しているペットを観察する「ネイチャークラス」、ペイントや造形を行う「アートクラス」、体操教室「ジムナスティッククラス」、「バレエクラス」など、多彩なプログラムが用意されているところがあります。
こうした特別プログラムは、通常クラスに追加で入る所やベーシックに付いている所など、場所によってさまざまです。
もちろん人気もありますから、そういった意味での「待機児童」はあります。希望者が多いと抽選がなされ、落ちる場合もあるので、何ヵ所かのスクールのウェイティングリストに名前を残しておくことがおすすめです。
特色による費用相場
気になる料金ですが、こちらもバラバラです。保育時間も異なり、ランチタイムやお昼寝タイムまである所もあれば、12時半には終了するクラスもあります。
筆者が知っている限りですが、安いところで通常クラスだと、2歳児で週2回80ドル~くらいでしょうか?ランチはでるところもあれば、持参するところもありますから確認しましょう。ママにとって、ランチの有無は大事な選択ポイントです。
日本で人気の「モンテッソーリ」や「ジンボリー」などをうたった私立のプリスクールになると、週3回12時半まで保育で月1400ドルほど、と聞きますから、通わせる場所によって教育費用は大きく変動します。
私立は掲載されてない場合がほとんどですが、チャーチはホームページに料金詳細が載っていることがほとんどですので、居住エリアのチャーチを確認しましょう。
こちらで挙げた金額は筆者の知りうる範囲での話ですので、北部の方や都市部はもっと高いと思います。参考程度になさってみてください。
プリスクールと合わせて習い事も人気!
4歳を過ぎたあたりから、習い事を始める子どもが増えてきます。女の子で一番人気は「バレエ」と「ダンス」。学校のアフタープログラムに用意されていることも多く、レオタードやトゥーシューズなども近所のスーパーマーケットに売っていて、日本ほど高嶺の習い事ではありません。
男女問わず人気があるのは「スイミング」。YMCAなどが点在してますし、スイミングスクールもたくさんあります。アパートやサブディビジョンには必ずと言っていいほどプールが付いていますから、泳げるほうが楽しみが広がります。
人気ランキング5位圏内には「カラテ」もあります。空手なのか、カンフーなのか、テコンドーなのか…。きわどい教室はたくさんあります。5歳の娘は、日本人の先生のもとで松濤館流の古流空手を習っています。日本で人気の「ピアノ」は、プライベートの家庭教師を雇って習うことが多いですね。
習い事の費用はマチマチですが、1つあたり70ドルから100ドル程度、50ドルくらいだとちょっと安いかなという感覚です。この辺は日本とあまり変わりないかもしれませんね。
プリスクールでのトイトレってどうするの?
トイトレは基本家庭で完了を

「幼稚園に上がる前までにはトイトレを完了させたい!」ママたちの思いはアメリカでも共通です。アメリカでは3歳児クラスに上がる条件として「トイトレ完了」は必須。トイトレが終えてないと大半のプリスクールに入れません。
筆者の娘は1歳10ヶ月でアメリカ引っ越し、もちろんこちらでトイレトレーニングをしなくてはなりませんでした。パンツタイプのおむつで登園させ、家ではパンツ生活にして、年末年始の長期休みを利用して完了させました。
一度、布のトレーニングパンツを履かせて行かせたら、「ポッティートレーニングマニュアル」なるものを渡されてしまいました。どうやら、自分で「トイレに行きたい」と伝えられなければ、完了と言えないらしく、我が家にとっては大問題!
日本語もままならない娘の英語は、幼児語で「イェチュ(YES)、ノォ(NO)」くらいなもの。「ポッティー(おまるの意味)」と言えるようになるまで親は必死でした。
もちろん、言えば時間にトイレへ誘導してくれたりしてくれます。その辺の対応は相談できますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 幼稚園選びは、移住したてで生活もままならないうちに決めなければならない重要なことです。妥協はしたくないけれど、よくわからないという方に、少しでもお役に立てたらいいなと思います。
次回も、「アメリカの幼稚園事情アレコレ」をお伝えします。
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