「にほんごであそぼ」とは?
日本語の正しい使い方や成り立ちについて楽しく学べる番組です。

「にほんごあそぼ」とは、NHKのEテレ枠で月曜日から金曜日に放送されている子ども向け番組です。
対象年齢は2歳から小学校低学年くらいまでで、”日本語の豊かな表現に慣れ親しみ、楽しく遊びながら『日本語感覚』を身につけてもらうこと”をねらいとした番組です。
そのねらいの通り、日本語での数の単位の暗記文やことわざ、俳句、はたまた狂言や人形浄瑠璃、歌舞伎などの伝統芸能まで幅広いコーナーで番組が構成されています。
日本の文学作品や古典、漢詩、落語なども取り上げられるので、この番組で触れていると中学で古文漢文を習う時に体が拒否反応を示さなくなるかもしれませんね。
カラフルでかわいい衣装やセットのデザインだったり、つい見入ってしまう面白いリズムや楽しい歌がたくさん入れ込まれているので、子どもも興味を示しやすいですよ。
日本人として大切にしたい日本語力。正しい使い方やその成り立ち、昔から伝わる伝統芸能などについて早いうちから学ぶ環境があると良いですよね。
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主なコーナーは?
【1】ことわざかるた

「にほんごであそぼ」では、ことわざや四字熟語などを使ったオリジナルのかるたが登場するコーナーがあります。
例えば、最初に上の句である「おにに」というかるたが出てきて、その後に続く言葉の下の句のかるたが数枚出てきます。
視聴者はかるたの絵をヒントに、正しい下の句を選ぶというコーナーです。仲條正義さんデザインのかるたは、白と黒のシンプルなイラストですがとても味があります。
「絵合せかるた」という子どもも興味を示しやすいツールで、ゲーム感覚でことわざを学ぶことができるので、ぜひチェックして欲しいコーナーです。
小さいうちから耳で聞いていると、小学校に上がってからもことわざの上の句を聞くと自然と下の句が出てくるようになるかもしれません。
また、こちらのコーナーのかるたは実際に商品化されています。
一般的なかるたのように、読まれた文章の書かれたかるたをを取る遊び方ではないので、まだ小さい子どもに難しいですが、幼稚園の年中さんくらいからは楽しめるようになりますよ。
【2】 ちょちょいのちょい暗記

「ちょちょいのちょい暗記」とは日本語における覚えておきたい表現や数え方などを、歌のように覚えようというコーナーです。
落語の「寿限無」や数の数え方、12ヶ月の異名、十二支など難易度に分けて放送されます。
番組内では、一般の視聴者の投稿動画も紹介されるので、子どもの覚えたい欲が掻き立てられそうです。
大人でも全部通して言えないものもあるかもしれません。そんな時に、子どもと一緒になって歌って覚えたら親子のコミュニケーションにもなりますね。
こちらもたくさんの暗記文が収録されたCDが出ていますので、ぜひ聞いてみてくださいね!
【3】判じ絵

「判じ絵」という面白い遊びを知っていますか?江戸時代に庶民の間で流行した絵で見るなぞなぞのことです。
例えば、写真のように「歯」と「逆さまになった猫」が書かれていた場合、ある日本の観光地になるのですが分かりますか?
答えは「は」「こね」で箱根です。このように、絵の中に隠された言葉を探す粋な遊びなのです。番組内でも毎日様々な判じ絵が紹介されます。
その日のうちに答えは出ないので、親子でああでもないこうでもないと考えて、翌日の答えを楽しみにしてみてはいかがでしょうか?
大人がびっくり!な豪華な出演者たち
日本の伝統芸能に興味がわいてきます。

夕方になると食事の支度をしている間、子どもが集中して見ていてくれるのでEテレをつけっぱなしというお家も多いかと思います。
そんな時に、ふと目をやると子ども向け番組なのに豪華な出演者たちが出ていてびっくりするということがありませんか?『にほんごであそぼ』でも同様です。
狂言師の野村萬斎さん親子で、講談師の神田山陽さん、歌舞伎役者の中村勘九郎さん親子などの日本の伝統芸能の一線で活躍している方たちが多く出演されています。
この豪華出演者達がちょっとお茶目な衣装を着て、面白おかしく歌を歌ったり、伝統芸能を披露したりと、大人が興奮してしまうほどの内容です。
少しとっつきにくい感じのする伝統芸能ですが、子どもでも興味を示すよう楽しい動きや声の出し方で、歌舞伎や狂言の型を紹介してくれるので見ていて面白いですよ。
また、ひびのこづえさんが手がける衣装をぜひチェックしてください。和の中に現代のおしゃれ、少しメルヘンチックな要素が詰まっていて、個性的でとてもかわいいです。
番組を通して子どもが伝統芸能に興味を持ち始めたり、持ってほしいと思った時は関連する書籍が出ているので読んでみてはいかがですか?
また、子どもでも鑑賞できる歌舞伎や狂言の舞台やイベントもありますので、機会があったら探してみてくださいね。
「月の歌」で日本の文学や古典に触れてみよう
歌に合わせているのでより馴染みやすいです。

「にほんごであそぼ」では、「月の歌」と言って毎月テーマ曲が設けられています。その曲は、日本の文学や詩、古典、名言、覚えておきたい日本語表現などに基づいて作られています。
例えば、古典の「平家物語」や、金子みすゞ「わたしと小鳥と鈴と~みんなちがってみんないい~」、いろは歌などにメロディーをつけて歌にしています。
歌にすることで、馴染みにくい日本文学や古典作品も自然と耳に入ってくるので、覚えやすく内容も簡単に頭に入ってきます。
文学のほかにも、数の単位(一から無量大数まで)やわらべ歌など、一度聞くと思わず口ずさんでしまうようなメロディーが多いですよ。
こちらも100曲収録されているCDが出ているので親子で聞いてみてくださいね。
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まとめ
いかがでしたか?「にほんごであそぼ」は、難しく感じる日本の伝統芸能や日本文学にも親しみやすいように作られています。
子どもだけでなく、大人も一緒に見ていると勉強になることが多いです。そして、子どもが大きくなった時に、きっと役に立つ内容が盛り沢山です。
日本人だからこそ、綺麗に正しく日本語を身に付けたいですよね。そして、大切にしていきたい日本の伝統芸能にも幼い頃から触れていることは財産になると思います。
ぜひ、親子で「にほんごであそぼ」の世界を楽しんでみてくださいね!
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