共働きは日本よりも大変!?
意外にも働きやすい!?日本のワーキングマザー

「日本は欧米に比べて女性が働きにくい」「ワーキングマザーのサポートを!」などなど、日本では母親が仕事をしやすいようにと各自治体や会社で様々な工夫がなされている昨今ですが、イギリスでは実際どうでしょうか。
私も日本では8年間フルタイムで働き続けていたので、こちらへ来ても仕事を見つけて働くぞ、とやる気満々でした。
ちなみに日本にいた頃は、保育園時代は朝7時半から夜6時半まで預けても延長料金など取られることなく、料金も兄弟割引などあってとても働きやすい環境でした。
また、小学校では学校内に放課後キッズクラブという市が運営する無料の学童保育があり、共働き家庭には非常にありがたいシステムが揃っていました。
高い!!!イギリスの放課後学童クラブ

「欧米では女性の社会進出が進んでいる!」とよく耳にしていたので、さぞかし働きやすいだろうと思いきや、意外にも立ちはだかる高い壁。まずは学校への送り迎え。
以前にも述べましたが、送迎が必須のイギリスの小学校ですので放課後までに迎えに来なくてはなりません。
我が校の例だと、学校終了は3時15分。無料の放課後クラブに入れても終わるのは4時半。
フルタイムで働いて、それまでに職場を出て校門までたどり着くのはなかなか難しい。ということで放課後の学童クラブのようなものに入れるとします。
しかしその費用、1日ひとり8ポンド(約1600円)。しかも兄弟割引などないので、3人預けたら24ポンド=4800円。
しかも終了時刻は5時半まで。これでは一般の会社ではなかなか働けませんよね。
長期休暇も悩みの種

ちなみに朝は8時45分に門が開くのでそれまでは子どもを預けられません。
そこで、朝7時45分から学童クラブがあるのですが、こちら軽食付きで1日4ポンド=800円。
もちろん兄弟割引なし。職場と学校が近いとしても、3人の子どもをフルで預けたら、かなり年収が高くないと大赤字です。。。
そしてさらに困るのが長期休暇の時期。イギリスでは、春、夏、冬の他に秋と5月にも1週間ほどのホリデーがあります。
その間の子どもの預け先として、近くに面倒を見てくれる両親がいればいいのですが、いない場合はチャイルドケアというベビーシッターに頼むか、ホリデークラブという有料の休暇中用のクラブに預けます。
しかし、それがまた高額なんです。私たちも何度か利用しましたが、安価なところでもホリデークラブは1日ひとり15ポンド=約3000円。
会社員の有給休暇が日本よりも多いとはいえ、みんなだいたい年間25日くらいしかとれないので、長期休暇は一苦労です。
共働きには親のサポートが不可欠!?

長期休暇が多い分、日本よりも共働きをするのが難しいのでは、、、と感じ、友達に聞いて見ると、やはりその通り。
地域にもよると思いますが、田舎にある我が校では専業主婦が半数ぐらい。
共働きの家庭は、どちらかが自営業のため家で仕事をしているとか、自分の両親が近くに住んでいて放課後はそちらで過ごしてもらうとか、そんな家庭がほとんどでした。
地域で医師をしている友人も、子どもが小学生の間は学校にいる時間帯だけパート勤務をする、などみなさん工夫をしながら働いているようです。
まとめ
「欧米では。。。」とひとくくりにして語られることが多いですが、イギリスでの共働きはコストがかかるためとても大変なのが現状なようです。
フルタイムで働く気満々だった私も、調べていくにつれてその難しさを痛感し、結局パートタイム勤務に落ち着きました。
そして、日本の方が働きやすい環境だったなあ、と新たな発見ができたのでした。
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