教科書も文房具もいらない!? ー通学カバンと持ち物ー
学校から全て支給される学用品

イギリスの学校へ通い始めて驚いたことの一つが、学校への持ち物。
日本だと重たいランドセルに教科書、ノート、連絡帳、ふでばこなどなどいろいろ詰めて、毎日背負って歩いていくのが「小学生」の典型的な姿ですが、イギリスの小学校では基本的に文具もノートも全て配布されます。
自分でふでばこなど持っていってもいいのですが、学校に全て必要なものが置いてあるため、基本的に何も用意するものはないのです。
ちなみに教科書も特になく、お道具箱や絵の具セットなどもありません。
机の配列は基本的にグループ分け

では、そういった道具はどこにあるのでしょうか?
実は、教室内の机の配列がそもそも日本とは異なります。
日本のように黒板に向かって机が整列しているのではなく、どちらかというと日本の「給食の時間」のような形に、机が「班体系」に配置されています。
その中央に「えんぴつ」「消しゴム」「定規」「クレヨン」などときちんと仕分けされ、必要な文具が置いてあるのです。
授業中は、みんなでそれを共有して使用するのだそう。
ちなみにノート類は、各個人に配布されます。
しかも、それぞれにきちんと「English Year 3 Taro Yamada」「Math Year 3 Taro Yamada」と記名までされているきめ細やかさ!
そして足りなくなれば、また新しいものを配布してもらえるのです。
通学カバン

では、手ぶらで学校へ行くの?と思いきや、宿題のプリントや音読カード、学校からのお手紙などを入れるカバンは必要なのです。
基本的には、学校の校章の入った手提げカバンで通学します。
こちら、入学初日に全員に無償で配布されます。
厚手のナイロン製のバッグで、軽くて意外に丈夫です。
しかし、6年間も使えるランドセルのような強度は持ち合わせておらず、大抵4年生ぐらいになると壊れてしまうことも多いようです(とくに男子)。
さすがに2度目の配給はないので、欲しい人は同じものを購入して使っています。お値段は700円~900円くらい。
でもほとんどの生徒は、学校カバンが使えなくなったら、私物のリュックサックなどで通学していて、それもOKなようです。
まとめ
公立の学校ですので、ここまで整えられていても、入学金などは必要なく全て無償。
勉強に必要な道具はすべて学校にあるため、経済的に厳しい家庭環境だとしても、みな平等に教育が受けられる、そんな環境はすばらしいですよね。
反面、毎日重たいランドセルを背負って自分の足で歩いて通学する日本の子ども達は、ほんとうにたくましいなあと改めて感じます。
また、配布されている手前文句は言えませんが、子どもたちに言わせると「(日本製に比べると)えんぴつがすぐ折れる」「消しゴムが消しにくい」など品質上の不具合もあるようで、次男はmade in Japanの文具を持参しています(苦笑)。
日本製品のクオリティの高さも改めて実感…
次回は、イギリスの子ども達の授業風景&宿題事情をレポートします!
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