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「液体ミルク」ってどんなミルクなの?
2018年の夏以降、日本でようやく解禁となるニュースがさまざまなメディアで報じられ、世間一般でも関心が高まってきていることが伺えます。
いい事ずくめの頼れるミルク

液体ミルク(写真上はフィンランドで有名なvalio社の液体ミルク『TUUTI2』※写真提供:フィンランド大使館)の最大の特長はなんと言ってもこの2つ!
・哺乳瓶に移し替えるだけで飲める
・粉ミルクと同等の栄養を摂取できる
という点です。
これらによって
・簡単に授乳できる
・授乳の時間を大幅に短縮できる
・ミルクの普段使いがとても便利になる
・おでかけに便利、災害時など不測の事態にも備えることができる
というメリットが生まれるのです!!つまり、いい事ずくめ。
パパやおじいちゃん、おばあちゃんなど、授乳する機会が少なかった家族も育児に参加しやすくなり、家族の時間がより幸せなものになりそうですよね。
これまでのミルクにはない「扱いやすさ」に注目が集まる
ミルクの量を正確にはかったり、溶かすためのお湯を用意したり、かき混ぜてから冷ましたり…今までは当たり前のようにやっていた作業がいらないんです!
何かとたいへんな育児、日本の保育園や共働き事情にあって、こうした扱いやすさには大きな注目が集まっています。
ママパパはもちろん、赤ちゃんのお世話に関わるすべての方々にとって、まさに朗報ですよね。
海外では一般的、フィンランドではミルクのほとんどが液体ミルク
ヨーロッパ諸国では半世紀近くも前から一般に普及しているなど、海外ではすでに液体ミルクが市民権を得ています。
特に北欧、フィンランドではなんとミルク販売量の9割以上が液体ミルク!母乳以外で授乳といえば液体ミルク!と言えるほど一般的なのです。
ちなみに、海外での液体ミルクは紙パックが主流。西ヨーロッパでは52%、東欧では59%、アフリカ、アラブ諸国にいたっては90%以上が紙パック!フィンランドも例外ではありません。
そこで今回、フィンランドに住んでいるファミリーの授乳実態を探るべく、液体ミルクがある生活について現地在住、2児のパパにインタビューを敢行!
男性にとっても使いやすい液体ミルク!現地のパパに特別インタビュー
折しも今年はフィンランドと日本の外交樹立が100周年!
北欧ファンに支持されているサイト『ヒュッゲ、暮らしの伝言。』を主宰する傍ら、“大人のためのムーミン”という斬新なコンセプトで評判の『Moomin by Mozo ムーミン・バイ・モゾ』も手がけている小菅祥之さん。
フィンランドではみんな液体ミルクを飲んでいますよ
「確かにみんな液体ミルクを飲んでいますが、基本は母乳なんですよね。政府も奨励していますし、7、8割ぐらいは母乳じゃないでしょうか。それを補完するものとして液体ミルクがあります。
日本の『乳児用液体ミルクプロジェクト』にも署名させていただきました。日本でこうした動きが本格化することを注目していますし、子育てをめぐる環境はもちろん社会がより良い方へと向かってほしいですね」(小菅祥之さん、以下同)
「私の場合、日本に帰国する時は必ずスーツケースいっぱいの液体ミルク(写真下はNestlé社のNAN PRO2)を詰め込んでいましたね(笑)これがないと不便でしたので…。
一刻を争う時には、泣いている赤ちゃんを片手で抱きかかえながら、もう一方の手でミルクを作ることもあるわけじゃないですか。そんな時に、液体ミルクはものすごく便利。そのまま飲めるんですよ、常温で。すっごく楽ですよ」
待望の発売、『アイクレオ赤ちゃんミルク』がますます気になる!
2018年8月8日に法改正、日本でも液体ミルクが解禁に
日本で液体ミルクを扱う事業者がこれまで現れなかったのは、法律が壁となっていたからです。
育児用のミルクは成分規格や製造基準が国によって決められているのですが、これまで日本では粉ミルクしか設定されていませんでした。
それが2018年8月8日、厚生労働省が製品の規格基準を定めた改正省令を公布、施行(乳等省令と呼ばれる食品衛生法に関するもの)。
また、育児用のミルクは特別用途食品に指定されているので、消費者庁がこれに合わせて液体ミルクの許可基準を設定、施行しました。
これにより、日本でも液体ミルクの製造と販売が可能になったのです。
国内初、江崎グリコが開発、製造に成功!

こうした動きを受けて、いち早く業界他社に先駆けて開発、製造を実現したのが江崎グリコです。
すでにアイクレオのブランド名で粉ミルクを販売していた同社が3月5日(火)より発売を開始した『アイクレオ赤ちゃんミルク(乳児用液体ミルク)※以下、アイクレオ赤ちゃんミルク』は125mlサイズの紙パック入り。赤ちゃんにとって適切な栄養(母乳が最良の栄養のため)によってできています。
とは言うものの、国内ではまだ飲んだ赤ちゃんが少ないので、安全なのかしら?栄養成分は?赤ちゃんは飲んでくれるの?さまざまな不安や疑問が想定されます。
その点、『アイクレオ赤ちゃんミルク』は無菌充填で安全、母乳に近い栄養成分(脂質・炭水化物・ナトリウム)だから安心。ミルクの色は成分変化の防止により白くきれい、味はくせがなくほんのり甘いから、赤ちゃんもおいしく飲めそう!(2018年11月29日に行われたメディアセミナーで、コズレ編集部スタッフが実際に試飲しました)。
実は、江崎グリコ社内では2018年の省令改正に先立ち、すでに『アイクレオ赤ちゃんミルク』の構想があったというから驚きです。
2016年4月、熊本地震が起こりライフラインの復旧が遅れるなか、フィンランドから支援物資として液体ミルクが届いたことが報じられました。
こうした災害で、苦境に立たされる赤ちゃんやその家族のために、日本でも液体ミルクを作るべきという機運が社内で高まっていったのです。そこで2016年9月に開発プロジェクトが本格始動!2年半の歳月を経て、念願のデビューを果たしました。
ついに発売!『アイクレオ赤ちゃんミルク』のここがスゴい!
5分が10秒に!?劇的に授乳の時間を短縮し、子育てをサポート

冒頭でも液体ミルクのメリットをご紹介しましたが、移し替えるだけなのでとにかく簡単。つまり、調乳する必要がなくなったから授乳が時短になるのもうれしいポイント!
これまではお湯を沸かして、ミルクの量を間違えないよう、こぼさないよう哺乳瓶に入れて、だまにならないようにかき混ぜて、温かさを確認して、適温でない場合は冷ましたり温めたり…してようやく「おまたせ!」赤ちゃんのもとへ。その間、おなかが空いて大泣きされるなんてことも珍しくありません。
一方、『アイクレオ赤ちゃんミルク』はというと、パッケージについている専用のストローを注ぎ口に差し込んで、殺菌、消毒した哺乳瓶に移し替えるだけ!※
つまり、人によっては5分ぐらいかかっていた調乳がなくなり、10秒ぐらいで赤ちゃんのお口へ!というケースさえ実現するのです。
※注意
・水などで薄めず、そのまま飲みます。
・飲み残しは捨ててください。
・電子レンジで温める場合は、別容器に移し替えてください。
・飲む量は個人差があるので、必要に応じて加減してください。
粉ミルクは量や温度を自由に調整しやすいのがポイントですよね。赤ちゃんがものすごくおなかを空かせている時、温かいミルクを飲ませてあたい時などは粉ミルクと使い分けることができるから、より安心感が生まれそう!
しかも、先述の通り海外では主流の紙パッケージを採用しているので、軽くておでかけ時に持ち運びしやすく、捨てる時にも便利。扱いやすい一方、容器は6層もの構造に包まれてバリア性にも優れているんです。
常温で6ヶ月の保存が可能だから、普段使いにも災害の備蓄にも!
ここで気になるのが、保存について。液体という状態は一般に、常温での保存安定性を維持することが難しいとされています。
「保存期間が短くて、すぐ飲めなくなるのでは…?」
ところが、『アイクレオ赤ちゃんミルク』は常温で6ヶ月も保存が可能!※開封後はすぐに飲ませてあげましょう。
開発のきっかけとなった災害時のエピソードがここで再び思い起こされます。長く保存できるということは、いざという時を想定した備蓄としても優れているということ。
ここ数年、季節を問わず日本各地で起こる自然災害は誰にとってももはや他人事ではありません。そうした不測の事態で赤ちゃんを守るために『アイクレオ赤ちゃんミルク』は大活躍!
もちろん、買い置きしておけば普段使いとしてもとても便利。おでかけする時にも大助かり。お湯を入れたポットなどを持ち歩かずにすむから、外出先での授乳にストレスを抱えることも少なくなりますよね。
まとめ
これまでのミルクを準備するシーンが一変!消毒した哺乳瓶に注げば、すぐ赤ちゃんに飲ませてあげることができる画期的な『アイクレオ赤ちゃんミルク』。
はじめての子育てで不安の多いママ、パパにとっては頼もしい存在となりそうな予感大!
液体ミルクの利便性によって、パパが気負いなくミルクやりの“メイン担当者”になれる。ミルクを通じたコミュニケーションが、幸せな家族のライフスタイルに大きく貢献していきそうですね。
※【液体ミルク】に関するWebアンケート※実施期間2018.12.28-2019.01.07※n=2664
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。