子連れに優しい様々なシステム
年間たったの30フラン!?
6歳から16歳までの子どもには、Junior-Karte(ユニオールカルテ)というカードシステムがあります。年間30フラン(1フラン約113円 2016年2月現在)で購入でき、このカードを提示すると、親が同伴の場合に限り運賃が無料になります。
ただし、親が同伴していないと無効ですので、その場合子ども料金を払う必要があります。
スイス国鉄全域と、提携の私鉄で有効です。駅窓口でパスポートなど身分証明を提示して発行してもらいます。旅行者も購入可能なので、是非スイス旅行の際に利用してください。
また、お得な子ども用の一日フリーパスもあり、16フランで購入可能です。
家族専用車両

鉄道旅というと、窓の外の景色を眺めながらコーヒーを飲んだりしてゆったりのんびり過ごしたいものですが、子ども連れだとなかなかそうはいかないですよね。
最初は窓を眺めて喜んでくれるものの、だんだん退屈になってきてキーキー騒いだり、車内うろうろしだしたり…
スイスではそんな子ども連れにとってもうれしい車両Familienwagen(ファミーリエンヴァーゲン)があります。
なんとこのFamilienwagen、家族専用車両で、しかも室内遊技場がついてるんです!Familienwagenは国内長距離路線を走る2階建て車両についています。目印はかわいい絵のかいてある車両。たいていは一番先頭か一番後ろにあります。
全ての路線にあるわけではないのが残念ですが、そんなことを言ったら贅沢すぎですね。
(※家族専用車両には遊技場のついてないFamilienzonenというタイプもあり、こちらはたいていの長距離路線についています。)
まとめ
いかがでしたか?Familienwagenには、日本に帰国時の空港へ行く際に本当にお世話になっています。電車でクタクタになるまで遊ばせて、飛行機内ではぐっすり熟睡のパターンです。
このシステムは、是非日本の新幹線にも取り入れてほしいですね。しかし、いいことばかりではないスイスの子連れ鉄道旅。
次回は後編として日本ではちょっと考えられない不便な面などもご紹介したいと思います。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。