前回に引き続き日本とスイスの物価を比較!
子育て関連品、一体いくら位するの?

さて、まずは前回に引き続き今回も物価を比べて見ましょう。商品名はあえて伏せて、平均的な価格で比較しています。
・粉ミルク(800g入り) 日本:約2000円 スイス:約20フラン(約 2250円)
・離乳食(1瓶) 日本:100g入り 150円 スイス:200g入り 2フラン(約225円)
・哺乳瓶 日本:1500円 スイス:15フラン(約1700円)
いかがでしょうか?あまり違いがないように感じませんか?スイスの物価は高い物ばかりじゃなかったんですね!
倹約家スイス人の子ども用品節約術
高いと売れないモノ事情?

スイス人は倹約家です。といっても、これは筆者の住むスイスドイツ語圏のゲルマン系スイス人の指しています。
またフランス語圏、イタリア語圏のスイス人は少し違ってくるかもしれませんが、筆者の知るスイス人は、なんでもかんでも物を溜め込み、捨てるという事をあまりしません。
義母に至っては、主人の赤ちゃん時代の服やおもちゃをまだとっておいてあるほどです。屋根裏の倉庫には、過去30年分程のあれやこれやが埃まみれになって山積みになっています。
さすがに主人の赤ちゃん時代の服は古すぎて着せられませんが、実際スイス人はお下がりが大好き!H&Mなどもあり、最近はスイスでも服がだいぶ安く買えるようになりましたが、すぐに成長してしまう赤ちゃんにはお下がりの服を利用するママがとても多いです。
そんな背景もあるのでしょうか?子供服はあまり高くない印象を受けます。というよりも、こちらはあまりブランド志向がないので、それも一因にあるのかもしれません。
BODYタイプの服など、2枚入りで10フラン(約1130円)以下で買えますので、ユニクロの2枚入り990円とほとんど同価格か、もしくは安い場合もあります。
スイスママ御用達のキックレボーって何?

倹約家のスイス人ママ御用達のお店にキックレボーがあります。キックレボーとはKinder Kleider Boerse(キンダークライダーボェルゼ:子供服取引所)という意味で、つまりセカンドハンドのお店です。
そこではとてもお買い得な値段で子供服やおもちゃを買うことができます。また、不用品を持ち込んで買い取ってもらう事も可能です。
キックレボーは店舗だけではなく、各地でバザー形式で開催される事もあります。
おもちゃのレンタルシステム

スイスの各地にはLudothek(ルドテーク)というおもちゃの貸出所があり、おもちゃに至っては「極力買わずにレンタルで済ます!」というママもいるほどです。
一回の貸し出し期間は4週間。レンタル料は1フランから20フラン程まで、そのおもちゃに合わせて値段が決められています。
確かに子どもってすぐ飽きてしまうし、おもちゃをたくさん買い与えていたらしまう場所にも困ってしまいますよね。これはなかなかいいシステムです。
まとめ
いかがでしたか?倹約家スイス人の子ども用品節約術。おもちゃのレンタルシステムは、お金の節約だけではなく、収納場所の節約にもつながるので積極的に利用していきたいと思います。
そして今回、スイスの物価は高い物ばかりではないとわかり、少しホッとした筆者です。これは勝手な独断と偏見ですが、倹約家のスイス人には高いと売れないモノがあり、それに対して少し物価を低くしていたり?と考えています。
例えば、子供服で言えばお下がりが充分回ってくるし、キックレボーもあるので、新品が高ければ正直言ってあまり売れないと思います。
また、ミルク育児が多数を占めているスイスですが、粉ミルクや哺乳瓶が今以上に高かったら、母乳育児にもっと精を出すママが増えるかもしれません。離乳食のレトルトに関しては、まさに価格がダイレクトに購入か否かに響いてくると思います。
いずれにしてもスイスの物価が高い事には変わりませんので、財布とにらめっこの日々はこれからもまだまだ続きます。
“山奥の先進国”スイスからの子育て事情を、15回に渡ってお届けしました。お読みいただき本当にありがとうございました。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。