【ステップ1】スプーン使いはじめ 上から握るわしづかみ!
スプーンで食べたいという気持ちを大切に
スプーンに興味を持ち始めた最初の頃は遊んでしまうこともありますが、存分に遊ばせてあげましょう。
子どもは何も行儀悪くしたくて遊んでいるわけではありません。振ってみたり舐めてみたり落としてみたりしながらスプーンがどういうものなのかを子どもなりに確認しているのです。
これと同じ意図として手掴み食べも色々と見解が分かれたりしますが、元保育士だった僕個人の意見としては存分にさせてあげるのが良いと思っています。
この頃の握り方はスプーンの柄を上からわしづかみする形になります。これは指先の動きの分化が未熟だったり、指先の力が足りず、手を上向きに返す動作もまだ自然ではないために、自然な形としてこの持ち方をするのです。
スプーンを上から握り肘を曲げたり、腕全体を動かす形でどうにか口元に持っていこうとします。
一度試しにパパとママもやってみてください。これすごく難しいのです。なので上手くごはんをすくえなかったり、こぼしたりしても仕方がありません。
パパやママの真似をしてスプーンで食べたいという気持ちを大事にして温かく見守りましょう。
まずは子どもがスプーンで食べたい!という意欲が大事なので無理強いの必要もありません。
また数回口に運んで飽きてしまったらその日はそれでおしまいにして構いません。少しずつ食事の時にスプーンを口に運ぼうとする回数が増えるように、手伝ってあげたり、見守ったり、喜んだりしましょう。
早くに興味を持ってもらいたいのであればおままごとの時にスプーンで食べる真似を見せてあげたり、興味がなくても食卓にスプーンを毎回用意するのも良いと思います。
【ステップ2】反った手首は次へのステップ!下から握り
あの手遊びが練習になる!
手遊びの「きらきら星」はご存知だと思います。あの「きらきらひかる」の部分の手首を繰り返し反す表現も、ただのキラキラとした様子の表現だけでなく手首を反す動きを楽しく覚える意味もあるのです。
1、2歳さんの好きな手遊びにそうした表現が多様されるのも発達途中を子ども達が好むことにも理由があるからだと考えられます。
また意外かもしれませんが砂遊びもそうした発達の面で色々な狙いがあります。下から握りの練習をする場合にはさらさらの砂をスコップ(西日本ではシャベルでしたっけ?小さいほうです)でバケツに入れる動作などが効果的です。
さらさらの砂をスコップからこぼさないようにするには少し手首を反す必要があるので、楽しみながら練習が出来ます。
手首もうまく反して使えるようになり、こぼれる回数や量も減ってきたらいよいよ最後のステップです。
【ステップ3】箸への移行にも大切な鉛筆持ち!
鉛筆持ちに移行するには
さて本題に戻ります。2歳近くになり下から握りも上手になってきたら、スプーンの持ち方最後のステップである鉛筆持ちに挑戦です。
「鉛筆持ち」なんて呼んでますが要は僕たち大人の持ち方ですね。鉛筆持ちでは下から持ちで会得した手首の反しを使いながら、スプーンの柄を人差し指で下から親指で上から挟み、残りの指は軽く握っています。
文字にすると子ども達がここまでにいかに色々な成長をしてきたのかを一層感じられますね!
鉛筆持ちは子どももパパ、ママも気長に練習しましょう。3歳頃になると箸を使い始める保育園も多いのですが、近年では箸や鉛筆の正しい持ち方ができない子どもが増えていることから、箸への移行は焦らずにじっくりスプーンで練習することが大切とも言われています。
就学前には移行したいのを考えても4歳頃からの移行開始でもスプーンがしっかり持てていれば十分に間に合うのだそうです。
ここでは指先の動きの分化や力が必要になります。そうした練習としてはブロックなどの玩具を少し小さいものにかえることが有効です。
手の全体で握っていたブロックから誤飲の危険のない程度に手先で扱うブロックに変えていきましょう。粘土遊びも握力や手先の動きを活性化させるのでおすすめですよ。
まとめ
スプーンの持ち方の3ステップいかがでしたか?子どもたちは大人の力もかりながら必要な発達を遊びの中でしっかりとしているのです。
子育て全般に言えることですがスプーンの移行でもやはり楽しく進めていけるのが一番大切です。だって子どもは楽しいが大好きなのですから。
スプーンを使って食べると美味しいものが自分で口に運べるし、大好きなパパ、ママはよろこんでくれるしすっごい楽しい!と子どもが感じてくれたら最高ですよね。
成長はあっという間です。その日その日の小さな成長も見つめながら楽しい子育てをしていきましょう。<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/image.cozre.jp/magazine/eyecatch/67460_160x160">
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