【ひな祭りの人形の種類(1)】雛人形、各人形の名前と由来
雛人形の名前と由来、役割は?

雛人形は子どもの代わりに厄を受けてくれるといわれていて、子どもが健やかに成長しますようにという願いをこめて飾ります。
雛人形やそれぞれの人形について7段飾りの上段から順にご紹介します。
【内裏雛/親王】1番上段は男雛、女雛の2人の人形です。男雛、女雛の2人合わせて内裏雛や親王とよばれています。
「内裏」とは宮中や皇居を意味することから、2人は天皇皇后をあらわしていて、天皇皇后のように良縁に恵まれますようにという願いもこめられています。
【三人官女】2段目は女雛につかえる3人の女性の人形です。歌を詠んだり楽器を奏でたり、礼儀作法の指導もする多才な女性たちです。
3人はそれぞれ違う道具を持っていますが、真ん中の官女は眉毛がなく歯が黒いのが特徴です。
眉をそり、お歯黒をぬるのは昔は既婚女性であることをあらわしていました。両脇の女性は若い女性です。
【五人囃子】3段目は楽器を奏でたり歌を歌う5人の少年の人形です。向かって左から太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡い手と音の大きい順番で並んでいるんです。
これを覚えていると並べるときに悩まなくて済みますね!
【随身】4段目は右大臣、左大臣ともよばれる男雛の警護をする男性2人の人形です。
時には恋の橋渡しをすることもあったそうで親王にとって近い存在だったんでしょうね。向かって左から若い右大臣、老人の左大臣が並びます。
【仕丁】5段目は雑用係りの男性3人の人形です。とても表情が豊かで向かって左から怒り顔、泣き顔、笑い顔の人形が並びます。
それぞれちりとり、くまで、ほうきといった掃除に使う道具を持っています。
6、7段目は道具を並べます。
【ひな祭りの人形の種類(2)】段飾りの種類
段飾りの種類、家に合わせて選ぶ段飾り

【親王飾り】親王のみの飾りです。1番のポイントは飾るスペースが少なくて済むということです。
昔はもともと親王飾りが一般的だったそうなのでもっともスタンダードな形ですね。
【ケース飾り】ガラスやアクリルのケースの中に人形がおさめられているものです。
飾ったり片付けたりする時間があまり取れない家庭におすすめです。
ケースがあるので小さい子どもが人形をさわってしまうのを防ぐことができます。
人形を汚れやほこりからも防げますし、飾る時も片付ける時もそのまま出し入れすればよいだけなのでとても楽です。価格もお手ごろなものが多いですよ。
【収納飾り】最近人気のあるタイプです。雛人形が収納されている箱が人形を飾る台になるというもので、雛人形を飾る台がない家庭におすすめです。
飾っている間も収納箱をどこかにしまっておく必要もなく助かります。
片付けは人形や道具類を台に収納すればよいだけなので簡単ですよ。
【多段飾り】2段飾り・3段飾りは親王と三人官女で、3段飾りはさらに五人囃子が加わったものです。
親王飾りでは物足りないけれど7段飾りは置く場所がないという家庭におすすめです。
親王飾りより見た目が豪華ですし7段飾りよりは価格もおさえられます。
7段飾りは先ほどご紹介した15人の人形がすべてそろったものです。
7段に15人の人形が並ぶ様子はとても迫力があり豪華なのはいうまでもありませんね。
存在感抜群の人形を見れば子どももきっとよろこぶこと間違いなしですね。
雛人形にはさまざまな種類がありそれぞれサイズが異なります。購入する前に飾る場所の寸法をはかり、収納場所も確保しておくと安心ですよ。
【ひな祭りの人形の種類(3)】飾り方と片付け方
子どもと一緒にやりましょう

【飾り方】雛人形を飾る時期は立春から2月中旬ごろが一般的ですが、決まっているわけではありません。
ですがせっかく年に1度の飾る機会なので、遅くてもひな祭りの1週間前までには飾るようにしましょう。
飾る場所は飾ってはいけない方角などは特にないので、家族の目に付きやすいリビングなどがおすすめです。
その時に直射日光と高温多湿になる場所は避けましょう。
子どもが小さいうちは手に届かない場所に飾るほうが無難です。
専用の置き場所でなくてもたんすやピアノの上などでもかまいませんが、人形が落下しないように気をつけてくださいね。
【片付け方】「雛人形を片付けるのが遅いとお嫁にいき遅れる」なんていわれもありますが、それは迷信です。
「片付けも早くできないようだと婚期が遅れてしまう」といういましめの意味でいわれたことのようなので、あせって片付ける必要はありません。
けれどいつまでも飾っておいたままでは人形がいたんでしまうので、3月中旬頃を目安に天気のよい日に片付けるようにしょう。
雨の日は湿度が高いのでカビや虫食いの原因になります。片付ける前に雛人形全体がうつるように写真を撮って一緒にしまっておくことをおすすめします。
次の年にその写真を見ながら飾ればスムーズですし、足りないものにも気づくことができます。
ある程度子どもが大きくなったら親子で一緒に飾って片付けをすれば人形への愛着もわきそうですね。
まとめ
今回は雛人形のことや段飾りの種類、飾り方と片付け方についてご紹介しましたがいかがでしたか?
すでに雛人形を持っている家庭では飾る時にお子さんに雛人形について話をしてあげるのもいいですね。
子どもの成長を見守ってくれる一生ものの雛人形。
毎年感謝の気持ちをこめて雛人形を飾り、ひな祭りを迎えましょう。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。