公立小学校がネットでランク付け!
学校ごとに「通信簿」!?

イギリスに来ることが決まって、一番気になったのが子ども達が通う小学校のことでした。
基本的には家の近くの学校に通うようですが、定員に空きがあればどこの学校に申し込んでも良いとのこと。
「じゃあ、どの学校を選べばいいの?」と迷う保護者向けにインターネット上に小学校のランキングがたくさん出ているんです。
中でもそのランキングの中心にあるのがOfsted(オフステッド)という第三者による学校評価機関で、数年に一度学校の通信簿をつけ、それによって学校ごとに4段階評価され全て公開されているんです。
その評価の内容は、生徒の学習到達度、先生の質、学校のセキュリティ、学校の経営状況など細かくわかれています。
あくまで指標なので、これが全てというわけではないそうなのですが、私たちのように遠方から転校してくる生徒にとっては目安になるのも事実。
ちなみに4段階は「優」「良」「要改善」「不十分」となっていて、イギリス全体の約80%の小学校は「優」か「良」に属しているそうです。
なかなか空きがない人気校

そんなランキングや各学校のウェブサイトを見て、さっそく州の教育委員会に連絡して希望の学校に入れるかを確認するのですが、当然このように情報公開されていると、学校によって人気に差が出てくるようで、近所で「優」の学校はどこも空き待ち状態。
我が家は3人の小学生がいるのですが、ある学校は長男のクラスは空いてるけど下の二人のクラスが空いてなかったり、またある学校は1人分しか空いてなかったり…
できれば同じ学校に行ってもらいたかったので、3人分空いている学校を探すのに一苦労。
最終的に自宅からはやや遠くなってしまいましたが(車で片道25分くらい)、田舎の小さい学校に3人揃って入学できたのでした。
ちなみにこちらの評価は「優」。評価通り先生方もとても熱心で、お友達もみな優しく、おかげ様で我が家の子ども達も学校が大好きになりました。
ちなみに、子どもの同級生には「家の隣に学校があるけど、評判が悪いので遠いけどこの学校を選んだ」という人や、「前の学校が校長先生が変わった途端に評価が2段階も下がり、学校がみるみる荒れて行ったので不安になり転校してきた」などなど、あえて遠方の学校を選んでいる子ども達もいました。
まとめ
日本でも学校選択制が広がっているようですが、こうして保護者と子どもに選択肢ができることで、学校が合わなかったりした場合にフレキシブルに対応できるのがいいですよね。
第三者調査の情報公開というのも、学校ごとの格差を是正するには必要なことなのかもしれません。
現にレポートで低い評価だった学校が、改善に力を入れて次の審査の際に高評価を得ることもあるようです。
次回はイギリスの驚き通学事情をお届けします!
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