問題
今回は条件画

子どもへの発問はこちら。今回は発問が2段階に分かれているので注意しましょう。
①「3枚の折り紙を半分に折り、それぞれ○△□の穴が開くようにはさみで切り抜きましょう」
ここまでで一旦区切ります。出来たら次に進みましょう。
②「切り抜いた○△□の形を画用紙の好きなところにのりで貼り、形をいかしてクレヨンで描き足し、楽しい絵になるようにしましょう」
※小学校受験では、幼児は文章を読めない前提で行われるため、ほとんどの発問が口頭で行われます。今回のように指示が理解が難しい場合は、お手本を見せながら説明します。
追加の発問があります。
制作を評価する際に必ず行われるのが、追加の口頭諮問です。作品だけを評価するのではなく、制作意図や言語能力が問われます。今回は、制作途中の子どもに投げかける質問です。
「○△□は何になりましたか?どんな絵を描いていますか?」
評価のポイント
確認しよう
今回はただ描くだけでなく、折り紙やはさみ、のりを使用します。従って、様々な点が評価対象になります。評価ポイントを見ていきましょう。
・切り抜く際の図形理解
折り曲げ図形の基礎的な理解を、具体的な制作を通して確認する課題です。2つに折った折り紙を○や△などの形に切り抜くための、図形に対する理解力だけでなく、具体物を扱ってきた経験が問われます。
・はさみやのりを扱う巧緻性
はさみでまっすぐに切る、のりがはみ出ないように、端がはがれないように貼る、という指先の巧緻性をチェックします。
・表現力
今回は指定された形をいかして、足りない部分をクレヨンで描き足す課題です。ただ折り紙を貼って終わるのではありません。クレヨンで描き足すことで、自分なりの考えや工夫を、誰が見てもわかるように表現できているかという部分が重要です。
・発想力
○△□という基本的な形を組み合わせて、1つの作品として表現するためには、「形をいかす発想力」が不可欠です。発想力豊かな、楽しい作品ができているでしょうか。
・言語力
「~の絵を描いています」というように、正しい言葉遣いで説明できたでしょうか。また、質問者の目を見て答えることも重要です。
さあ、どんな絵が出来上がりましたか?
まとめ
小学校受験の絵画では、好きなものを描くだけでなく、今回のように色々な指示が入る場合があります。与えられた条件の中で、自分らしさを出して伸び伸びと した絵が描けると素晴らしいですね。
そのためには、「絵を描くのが楽しい!もっと描きたい!」とお子様が思えることが大事です。無理に絵を描かせるのでは なく、親子で楽しんで様々なものを描いていきましょう。
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