ママ友の子どもさんと比べたら、毎日が大変過ぎて、全然、自分のこどもが可愛いと思えない。愛情不足?私って、ヒドイ母親?ちょっと待ってください。もしかしたら、そのお子さん、「育てにくい子」かもしれません。
 
とにかく子育てが大変過ぎ!
 
「いい加減大きいのに、常に泣きっぱなし!」
 
「一切親の言うことを聞かず、好き勝手に動き回る」
 
「抱っこが嫌いで、体に触れられると大暴れ!」
 
いったいどういうこと?何か問題あるのかな?そんなお悩み&疑問をズバリ解説します。子育て支援NPOに関わる筆者が、「育てにくい子」の事情についてまとめました。
 
 

【母親の愛情不足ではない「育てにくい子」の「大変過ぎる育児」】


あまり良く知られていない「育てにくい子」の大変さ事情


t出典:http://www.pakutaso.com/20150147015bcg.html* 写真はイメージです
 
 
赤ちゃんを産んだら、女の人はその途端に「母親」。そして、「母親だから、母性本能はあるのが当然」「わが子はかわいいに決まっている」という見方は世間一般に広くイメージされる「母親像」のようですね。
 

実際、生まれたばかり、新生児期の赤ちゃんのお世話は、寝る間も削っての激務ですが、ほとんどのお母さんは「大変」と言いながらも、ちゃんとしっかり仕事をこなしてしまします。まさに「母は強し」ですね。
 

ところが、時々、新生児期をはるかに通り過ぎて、ぼちぼち、幼稚園入園を考える時期に近づいているのに、「わが子が全然可愛いと思えない!私って母性本能が足りないんじゃないでしょうか!?」 と嘆くママに出くわします。
 
お話を伺ってみると、全然「愛情不足」じゃありません。 むしろ「愛情かけすぎでしょ!」といいたくなるくらい、お子さんに手を取られていることがほとんどです。 こういうパターンを示すママとお子さんの場合、お子さんの方にも、ちょくちょく、共通した特徴が見つかることが多いです。
 

例えば、
 

    夜昼逆転していて、全く寝てくれないため、ママも眠れない
     
    とにかく激しく動きっぱなしで、目が覚めている時は一瞬も目を離せない、何をするか分からない
     
    抱っこや体に触れられることが嫌いで、嫌がって大暴れする
     
    ちょっとしたことでヒステリックに泣き叫び、泣きだしたら止まらない、1日中ほとんど泣きっぱなし。
     
    耳は聞こえているのに、こっちの言うことを聞かないで自由気ままに動き回る。
     
    いつの間にか居なくなる

     

    などなどなど。 あまりに大変な育児でママは疲れ切ってしまっています。家事を懸命にこなそうとすると、子どもに邪魔をされて、だから「可愛いと思うどころではない」状況に陥ってしまう。
     

    自分を「愛情が足りないのでは?」と心配するということは、裏を返せば「可愛いはずのわが子が、どうして可愛いと思えないのだろう?」と深い悩みを抱いていること。ママには愛情があるんです。原因は、お子さんの「育てにくさ」の方にあります。
     
     

    ママを孤立させないで!育てにくい子は「しつけ」に無関係


    t出典:http://www.pakutaso.com/20150147015post-5058.html* 写真はイメージです
     
     
    育てにくいお子さんの多くは、一見すると、自由気まま、わがままで親の言うことを聞き分けないと思われやすい特徴をもっています。ちょっと見ただけでは「しつけが足りない」と誤解されやすいお子さんが多いといわれています。
     
    時には、お子さんがあまりにも迷惑な行動をとるために、周囲と上手くいかなくなることも起きてしまいます。 そのためにママは、お友だち関係の中でも、家族や親せきの中でも、子どもさんの行動に常にピリピリしていなくてはならない、という状態に…。
     
    可愛いと思えない」もう一つの要因はここにあります。 子育てのために、「常に緊張している」「リラックスできない」その原因を作るのが自分の子ども、という状態が、ずっと続いてしまうことで、段々と心のゆとりも失われてしまうのでしょう。
     
    育てにくいお子さんの育児に困り果てて疲れているママに、一番辛いことは「周囲の無理解」だと言われます。
     
    パパや、義理のご両親である、おじいちゃん、おばあちゃんに、「母親のしつけが足りない」とママがおしかりを受けてしまうと、そうでなくても子育てに悩みを抱えているママを、更に追いつめてしまうことになりがちです。
     
    結論から言えば、子どもさんの「育てにくさ」そのものは、しつけとは関係ありません。お子さん自身に何かしらの「育てにくい要因」を抱えている場合、直接養育を担当するお母さんは、頑張りすぎているか、頑張りすぎた結果として疲れ切り、無力感から子育てに自信が持てなくなってしまっていたりすることが多いです。
     
    ここで大切なのは、頭ごなしに「しつけのせい」と決めつけないで、「いったい何が起こっているのか?」を、聞き出すことではないでしょうか?これには、ママのご両親や、パパの理解が不可欠です。
     
    ママの困り感に寄りそう気持ちを示してあげる方が、良い結果につながります。 一番良くないのは、一人で抱え込んでしまうこと。「育てにくい子どもなんじゃないかしら?」と思っただけでは、日々の困りごとの直接的解決はできないからです。
     
     

    時には逃げ場も探してみる!


    mom and child出典:http://www.pakutaso.com/20150123005post-5009.html* 写真はイメージです
     
     
    パパも、おじいちゃん、おばあちゃんも、全然話を聞いてくれないという場合、ママが自分で逃げ場を探してみるというのも、一つの方法です。
     
    子どもの「育てにくさ」を見極めて、「どうしていけば良いのか?」を見つけ出すためには、客観的な観察が入ることが、とても大きな手助けになることがあります。また、ママ自身のリフレッシュのためには、時にはお子さんから少しだけ離れてみることも効果的だからです。
     
    こういうニーズにオススメしたいのが、「子育て支援」を行っている公的・民間の団体です。自治体の保健師さんを始め、自治体の子育て関連の窓口を尋ねてみましょう。
     
    子育てサークルや、子育て支援活動を行っているNPO団体などの情報が欲しい、とお願いすると、案内をしてもらえると思います。NPO法人の場合は、県名や市町村名に「子育て支援」などのキーワードで検索ができます。
     
    保健師さんやサークル、NPO団体などの外の窓口を利用することで、お子さんの抱えている困難が見つけやすくなるという利点もあります。客観的な視点が入ることで、育てにくさの解消につながっていく可能性が高くなります。
     
     

    まとめ


    大変過ぎて、どうしたらいいのか分からない!子育てに自信が無くなった…そんな時は無理に一人で解決しようと考えなくても大丈夫です!むしろ、思い切って保健師さんや、都道府県の子育て支援窓口へ相談してみましょう。
     
    これまで気づかなかった、「育てにくさ」が見つかるかもしれません。
     
     

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