お医者さんごっこ用おもちゃのポイント

本物に近い動作・形状であること

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お医者さんごっこ用おもちゃのとして、まずは、本物に近いということが挙げられます。形状だけでなく、本物に近い動作ができることが魅力です。

例えば、聴診器は実際に耳にかけ、胸に当てられる作りになっていたり、絆創膏や包帯は、実際に腕や指に巻けるようになっていたりします。

本物に近いおもちゃを使うことで、お医者さんや看護師さんになりきって遊ぶことができるでしょう。

実体験を遊びにできること

病気になった時や予防接種の時などに子どもは病院へ行き、胸に聴診器を当てられたり注射をしてもらったりします。

子どもは病院を嫌がることが多いですが、きちんとその体験を覚えていることでしょう。注射は痛いもの、病院では薬をもらえることなどを学びます。

また、お家や公園などで怪我をした場合にはママやパパに怪我の手当てをしてもらいます。薬をつけてもらったり絆創膏を貼ってもらったりしたことも記憶に残ります。

怪我をして痛くて泣いてしまっても、ママやパパや優しく手当てをしてくれた、大切にしてくれたという思いが残るでしょう。

お医者さんごっこは、そのような実体験を遊びに出来るという魅力があります。さらに、お医者さんごっこ用のおもちゃがあれば、より現実感のあるごっこ遊びができるでしょう。

また、お友達とお医者さんごっこをする際には、「痛くてかわいそう」といった人を思いやる心も育むことができます。

安全に遊べて扱いやすい作りであること

どんなおもちゃにも言えることですが、子どもが安心して遊べるためには安全面に十分配慮された作りでなければいけません。

市販のおもちゃもそうですが、手作りする時にも注意しなければなりません。尖った部分はきちんとカバーがされているか、誤飲の心配はないかなどに留意して作りましょう。

また、ある程度軽くて大きめに作る方が、子どもが扱いやすく遊びやすいですよ。さらに、子どもの気分を盛り上げるためにも、見た目にも工夫してみましょう。

本物に近い材料を使ってもいいですし、女の子にはカラフルな色合いのものを作ってみてもいいですね。

【1】聴診器

これがあればお医者さん気分

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お医者さんごっこに不可欠なものと言えば聴診器ですよね。聴診器は、耳にかけると心臓の音が聴こえるという子どもにとってはとても不思議な道具です。

本物のようには音は聴こえないですが、本物に近い形であり、耳かけと胸あてがあるだけでお医者さん気分が味わえますね。

材料

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・カチューシャ
・ひも
・空のプリンカップ
・きり
・フェルト
・裁断ばさみ

作り方

(1)カチューシャの耳に引っ掛ける部分をフェルトで包み込むように縫い付けます。安全のため、先端部分を特にカバーするようにしましょう。

ギザギザした滑り止めが付いているカチューシャを使用する場合は、カチューシャ全体を布で覆うと安全に遊べます。

(2)プリンカップの底の部分に、紐が通るぐらいの穴をキリで開けておきます。

(3)カチューシャの真ん中に紐を結び付け、プリンカップの穴に紐を通します。穴から紐が抜けないように紐に結び目を作ります。

これで完成です。キリがない場合は、紐とプリンカップをビニールテープで貼り付けてもよいですね。キリを使う場合は、子どもに危険のないように注意してください。

遊び方

お医者さん側と患者さん側に分かれて遊んでみましょう。お医者さん側は、聴診器を患者さんの胸に当ててみましょう。向かい合わせで椅子に座って遊ぶのも良いですし、患者さん側は寝そべって遊ぶのも良いですね。

一人遊びをする時は、人形やぬいぐるみを患者さんに見立てて遊べます。ママパパと一緒の時は、「これを使うと心臓の音が聴こえるんだよ」と教えてあげるのも良いですね。病院へ行くときの動機付けになるかもしれませんよ!

【2】注射器

本物に似た材料を使ってみましょう

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予防接種などでお馴染みの注射器は、子どももよく知っているものでしょう。しかし、注射が苦手で泣いたり顔を背けたりしている子どもが多いかと思います。ですから、注射器の仕組みは意外にもよく分かっていないかもしれませんね。

おもちゃの注射器の面白さは、実際の動作と同じ動きができることでしょう。しかし、可動式の注射器を手作りするとなるとかなり大変です。

そんな時には、スポイトとして使用する計量容器にひと工夫してはいかがですか?

材料

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・注入型計量容器(大きめのもの)
・フェルト
・布、プラスチック用接着剤

作り方

注入型計量容器の先端部分、注射器でいうところの針の部分をフェルトでカバーします。布とプラスチックを貼り付けられる接着剤を使用しましょう。

これだけで完成です!尖りがなるべく無くなるように作ると安全に遊べます。また、シールを貼ってデコレーションしてあげるのも良いですね。

こちらのようなスポイト型の計量容器は、100均でも店舗によっては取り扱いがあるようですのでチェックしてみてくださいね。

遊び方

予防接種の場面を取り上げてごっこ遊びをするのも面白いですね。まず、体温計で熱を測り、腕に消毒をしてというような流れができますね。

いつもは、注射器から顔を背けていた子どもも遊びとなればしっかり注射の仕方が分かるかもしれません。

「注射器の中にお薬が入っていて、腕からお薬を入れるんだよ」とママパパが説明してあげるのも仕組みが分かって良いですね。

【3】お薬とお薬袋

お菓子の空容器を利用しましょう

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病院に行くと、お薬を処方してもらうことが多いかと思います。お薬とお薬袋のおもちゃがあれば、薬局ごっこをすることもできます。

さらに、薬は病気を治すものだということを遊んで学べるでしょう。本物の薬もそうですが、おもちゃの薬も誤飲してしまわないように大人が注意してみてあげましょう。

材料

【お薬】
・ヨーグレットなどの空き容器
・空き容器に入る大きさのボタン
・フェルト
・マジックテープ

【お薬袋】
・本物の薬袋
・ラベルシール

作り方

【お薬】
(1)ヨーグレットなどの空き容器の大きさに合わせてフェルトを切ります。

(2)開封できるように、マジックテープをフェルトと空き容器の片側にそれぞれを縫い付けます。マジックテープは適当な大きさにカットしてください。

(3)空き容器とフェルトを重ね合わせ、マジックテープが付いていない側を縫い合わせます。

(4)空き容器にボタンを入れ、マジックテープで留めれば完成です。

【お薬袋】
本物の薬袋にラベルシールを貼って作ります。ラベルシールには、子どもの名前や病院名などを書いて貼りましょう。

これは一例ですので、布を袋状に縫って作るアイディアもあります。布で作ると丈夫に出来て良いかもしれないですね。

遊び方

薬局で薬をもらうというごっこ遊びに登場させると良いですね。薬剤師さん役は、お薬袋に薬を入れて、患者さん役のお友達やママパパに渡してみましょう。

「このお薬は熱を下げる薬ですよ」といった薬剤師さんのセリフを一緒に考えてみるのも楽しいかもしれませんね。

患者さん役は、実際に容器から薬を取り出して薬を飲む真似ができます。ボタンは小さいので誤飲に注意しましょう。お友達と遊ぶ時にも、ボタンを本当に飲み込まないようにママパパが見てあげてくださいね。

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【4】体温計

体温を変化させられる所がポイント

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よく発熱する子どもにとって、体温計は身近な医療機器の1つですよね。おもちゃの体温計があれば、熱がある時は病気なんだということが、なんとなく分かってくるかもしれません。

また、熱がある時とない時が分かる作りになっていると、さらに遊びの幅が広がるでしょう。そんな工夫を加えた作り方を紹介します。

材料

・フェルト
・綿
・マジックテープ
・刺繍糸
・刺繍針
・裁断ばさみ

作り方

(1)フェルトを体温計の形に2枚切り抜きます。縫い代を考えて大きめに切り取るようにしましょう。

(2)綿の入れる入り口を残して2枚のフェルトを縫い合わせます。縫い終わったら、裏返して綿を詰めていき、最後に入り口を塞ぐように縫います。

(3)次に、体温が表示される部分を作ります。フェルトを適度な大きさに切って、体温の数字に刺繍します。体温の違うものをいくつか作っておきます。

これらに、マジックテープの片側を縫い付けておきます。

(4)体温計の本体にマジックテープの反対側を縫い付け、体温部分のフェルトを本体に付ければ完成です。

遊び方

実際に脇に挟み体温を測ってみましょう。体温表示を変えて、熱がある場合と熱がない場合に使い分けて遊ぶと良いでしょう。体温表示の1つを子どもの平熱に作っておくと、子どもも自分の平熱が何度かを知ることができます。

実際に熱が出た時も、平熱より高い・低いなどが分かり、自分の体について考える材料になるかもしれませんね。

【5】包帯

実際に巻き付けて遊べます

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子どもは包帯を巻いてもらうとなぜか嬉しそうにする時がありますよね。少し特別なことをしてもらったという気分になるからでしょうか。

手作りの包帯も実際に巻いて遊べるように作ると、包帯の巻き方を考えられ、人をお世話するという気もちを感じられるかもしれません。

不要になった実際の包帯を使用し、ひと工夫加えてあげるのも良いでしょう。

材料

・ガーゼの布(長さ20cmくらい)
・マジックテープ(ガーゼと同じ長さ)
・フェルト
・裁断ばさみ

作り方

(1)ガーゼを包帯の形に裁断し、端処理をします。

(2)ガーゼの端に小さめにカットしたマジックテープを縫い付けます。もう一方のマジックテープは、ガーゼと同じくらいの長さにします。

長いマジックテープをガーゼの上に乗せて縫い付けます。マジックテープを縫い付ける位置に注意しましょう。

実際に子どもの腕などに巻いてからマジックテープを付ける位置を決めるとうまくいきますよ。

遊び方

まずは、ママパパが包帯の巻き方を教えてあげましょう。慣れてきたらお友達や家族の腕などに巻いてみましょう。

ごっこ遊びでは、「捻挫した」などというシチュエーション作りをして、どういった怪我の時に包帯を巻くのかをママパパが教えてあげるのも良いですね。

包帯の巻き方は案外難しいものですので、集中力を養うのにも良いかもしれません。

【6】絆創膏

実際に貼れるように作りましょう

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ちょっとした怪我の時に貼る絆創膏は、子どもにとってはお馴染みの物。絆創膏も子どもに貼ってあげると、なんだか嬉しそうな表情を見せますよね。

絆創膏を貼ってもらえば、気持ちも一安心といったところなのでしょう。絆創膏は、作る枚数は多少多いかもしれませんが、作り方はいたって簡単です。

手作りが苦手なママも慣れてくればどんどん仕上がりますよ。

材料

・フェルト(ラミネート生地でもできます)
・マジックテープ
・本物の絆創膏の入れ物
・裁断ばさみ

作り方

(1)実際の絆創膏を見本にして作りましょう。茶色のフェルトを絆創膏の大きさに切ります。

(2)傷口に当たるガーゼ部分も白色のフェルトで作っておきます。

(3)茶色の絆創膏本体にあたるフェルトの両端に、マジックテープを縫い付けます。そしてガーゼ部分を縫い付けて完成です。

女の子向けには、カラフルな色合いのフェルトで作ってあげるのも良いですね!

遊び方

手や足の指に巻き付けて遊びましょう。ごっこ遊びとしては、外遊びで怪我をして、ママパパに手当してもらうといった場面作りもできますね。

絆創膏を保管する入れ物として、実物の空き箱や空き缶を利用すると、よりリアリティがあって面白いですよ。

【7】救急箱と白衣

お片付けボックスとしても活用できます

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お医者さんごっこ用のおもちゃは色々と道具があるので、紛失や片付けが心配という場合には、救急箱も手作りしてお片付けボックスにしてしまいましょう。

遊ぶ時にも、実際の救急箱のように持ち運べますし、子どもの気分も盛り上がることでしょう。

さらに白衣も手作りしてみてはいかがですか?ゴミ袋ですぐにできてしまうアイディアをご紹介します!

材料

【救急箱】
・取手付きの缶ケース
・ラベルシール

【白衣】
・白色のゴミ袋(30L程度、無地の物が好ましいです)
・赤色のビニールテープ

作り方

【救急箱】
市販の缶ケースに、ラベルシールなどで救急箱にリメイクします。缶ケースは一例なので、プラスチック製のものなどでも良いですね。

【白衣】
(1)ゴミ袋の上下を反対にして、白衣に見立てます。底の部分は、頭を通す所になります。子どもの頭が入るくらいの大きさに切り込みを入れます。

(2)ゴミ袋の両側は、腕を通す所になるので、こちらも子どもの腕が入るくらいの大きさに切り込みを入れます。

(3)胸の真ん中の部分には、赤いビニールテープで十字を作って貼り付ければ完成です。遊んでいる際は、ビニールで窒息しないよう注意してくださいね。

遊び方

これまで作ったグッズを救急箱に入れれば、お片付けもできてママパパにも嬉しいですね。白衣を着て、救急箱を持てばお医者さん気分になること間違いなしです!

まとめ

いかがでしたでしょうか?お医者さんごっこ用のおもちゃは、この他にも消毒液や血圧計など手作りできるものがたくさんあります。

閃き次第で色々な材料から作ることができるので、空き箱などを捨てずにとっておくと良いですよ!

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