【1】カクキュー 八丁味噌の郷|愛知県岡崎市
昔の帳場そのままに、現在と過去が交差する本社事務室

「八丁味噌」というと何となく赤味噌のおおまかな名称だと思われがちですが…
実は岡崎城から西に八丁(約870m)のところにある八帖町で、2軒の老舗が伝統製法で製造しているもののみを「八丁味噌」と呼ぶのだそうです。
意外とレアな八丁味噌の歴史を体感できるのが、ここ「カクキュー 八丁味噌の郷」なんです。
本社事務所は昭和2年に建築されたレトロモダンな建物をそのまま使用しています。
まるで骨とう品のような秤や木のカウンターが並んでいる、昔の帳場そのままな事務室。
まるで戦前のような光景の中に、パソコンを操り業務に従事する若い社員さんがいるのは、なんだか不思議な光景かもしれません。
見学は無料で毎日受け付けていますが、団体の見学の場合は予約が必要です。
またお盆や年末年始の見学の際にはおでかけ前に問い合わせてみてくださいね。
巨大な味噌桶がずらっと並んだ、伝統製法の味噌蔵を探検!

本社蔵は明治40年に築造された歴史ある建物です。その巨大な姿はまるで城壁のように見えたということから「大蔵」と呼ばれました。
蔵の内部に入ると、巨大な味噌桶がずらりと並んでいるのに驚きます。まるで迷路の中にいるようで、不思議な気分になるお子さんも多いことでしょう。
桶の中には大豆が6トン、さらに石を3トン積み、それを2年寝かせて作るという伝統製法を行っています。
味噌作りの風景はもちろんのこと、歴史的建造物ならではの貴重な展示物も見ることができます。
なんと、南極観測隊に八丁味噌を提供した際の返礼としてもらい受けた、南極の石まで保管されているそうです。
貴重な八丁味噌の歴史を学べる資料館

平成3年にオープンした資料館。内部は松坂屋がデザインしており、資料とともに人形を展示し、当時の味噌作りの様子がそのままに伝わるようになっています。
文献はもちろんのこと、実際に使用されていた道具や看板などが展示され、昔の店風景を再現したコーナーもあります。
昔のラベルデザインは、豊臣秀吉が矢作橋の上でこの味噌蔵から盗んだ筵にくるまっていたところ、武家と知りあい出世したという逸話にちなんだもの。
味噌作りだけでなく地元愛知県の歴史も学べる資料館です。
ここで買わなきゃもったいない!八丁味噌が買える売店

日本でここでしか作られていない「八丁味噌」、買って帰らなきゃもったいないですよね。もちろんここで買うことができますよ!
昭和58年に工場見学の受付をはじめ、同時期に放映された大河ドラマの影響もあって見学者はどんどん増加。
そんな見学者の方々のために、休憩所と売店が作られました。
見学の後はほっと一息ついて、そしてゆっくりお買い物を。もちろん宅配の手配もできるので、なかなかここに来るのが難しいというお友達や親戚の方に送ってあげたいですね。
今回、ご紹介したスポットの詳細はこちら
【2】アサヒビール名古屋工場|愛知県名古屋市
迫力ある巨大な発酵・熟成タンクを眺めてみよう!

アサヒビール名古屋工場。この工場はビールメーカーとしては初めての完全ノンフロン化を導入した工場です。
この工場ではビールができるまでの様子と、アサヒビールの環境への取り組みについて学ぶことができます。
見学者をまず出迎えるのは、その大きな発酵・熟成タンク。
これからビールになる準備中の原料がいっぱいに詰まったタンクを見上げると、予想以上の迫力に驚かされます。
お父さん大満足!ビール試飲は3杯までお替り自由!

一日の終わりに、ちょっと一杯…が何よりの楽しみという親御さんもいるでしょう。アサヒビール名古屋工場ではビールの試飲をすることができます。
しかもなんと3杯までお替り自由!さらに種類もアサヒスーパードライブラックなどを含む異なる3種類が用意されているんです。
お酒が大好きなお父さんにはうれしいコーナーですね。お酒は控えたいというご家族やお子様向けにはソフトドリンクの試飲が用意されています。
見学は無料ですが予約が必要です。HPまたはお電話で予約可能となります。
今回、ご紹介したスポットの詳細はこちら
【3】あいや|愛知県西尾市
高級抹茶&抹茶スイーツが楽しめる!まるでカフェのような30分見学コース

愛知県随一のお茶所と知られるのが西尾市です。そのなかでも特に「抹茶」と言えば西尾産のものが一番と、地元の人に長年愛されていました。
その西尾の抹茶の老舗「あいや」の工場を見学することができます。あいやの工場見学には、「30分コース」と「60分コース」の二種類があります。
30分コースでは、茶臼で茶葉を挽き抹茶ができるまでの工程を見学することができます。
それだけでなく、高級抹茶を参加者全員で試飲することができる上に、抹茶スイーツの試食までできてしまうんです。
まるでちょっとカフェに行くような感覚で楽しめてしまいますね。
実際に抹茶を「挽く」「点てる」…密度たっぷりの60分コース

もう1つのコース、60分コースは1から細かく西尾の抹茶の歴史を知りたいという方にお勧めで
す。
中でも興味深いのが抹茶を「挽く」体験と抹茶を「点てる」体験、どちらかができることです。
自分で茶葉を実際に茶臼で挽いて作った抹茶も、自分で実際に点てた抹茶も、いつものお茶よりずっとおいしく感じそうですね。
こちらも30分コースと同じく抹茶スイーツの試食ができます。
見学は無料ですが電話で予約が必要です。繁忙期は予約を受け付けていない時期がありますのでお問い合わせしてみてくださいね。
今回、ご紹介したスポットの詳細はこちら
まとめ
今回は大人も子どもも楽しめる、地元愛知の工場見学スポットについてご紹介いたしました。
工場見学と言うと、大人の方にとっては学校の授業のような「課題」として行く場所だというイメージがあるかもしれません。
しかし近年は企業の側も、楽しみつつ自分たちの仕事を知ってもらいたいという思いが強いようで、大人から子どもまで楽しめるちょっとしたテーマパークのようなところも増えているようですね。
思いっきり遊んでいるうちに、いつの間にかその企業や社会、そして自分の住んでいる町のことについて詳しくなる…そんな体験を親子でしていただけたらと思います。
この記事に関連するリンクはこちら
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。