富士山のおひざ元、山梨県富士吉田市で、ここにしか自生していない桜を見に、子連れでお出かけしませんか?富士吉田市のふじざくらスポットについてご紹介します。
【1】ふじざくら祭り
天然記念物の桜を見に行こう
桜、というと、一般にはソメイヨシノ。でも、富士山のふもと、富士吉田市には、「ここにしかない」国の天然記念物になっている、特別なさくらが自生しているのをご存知ですか? 和名マメザクラ、と呼ばれるふじざくらは、ソメイヨシノよりも一回り小粒で、白から淡い薄紅色の花。余り大きな樹にならず、うつむいて花開く様子が、可憐な乙女を思わせることから、別名「乙女桜」とも呼ばれています。日本国内の、富士山近辺と箱根周辺にだけに自生する、珍しい桜です。 このふじざくらの花が咲く時期に合わせて、富士吉田で開催されるのが「ふじざくら祭り」。毎年4月の下旬ごろ、ふじざくらの盛りの時期に、花を楽しめるイベントが開かれます。子どもと一緒に行けばきっといい思い出になるはずです。
県下最大!圧巻の2万本のふじざくら群|中ノ茶屋エリア
中ノ茶屋エリアは、富士山吉田口登山道の一番茶屋として、300年の歴史を誇る、由緒あるお茶屋さん。開業は江戸時代宝永三年で、以来、多くの登山客が休憩所として、ここでお茶を頂き、一休みしてきました。2013年にリニューアルオープンして、名物の吉田のうどんや、お土産の取り扱いが始まり、観光客や登山客の憩いの場として定着しています。 そんな中ノ茶屋周辺は、県内最大のふじざくらの群生地です。その数、およそ2万本の大群落!国の天然記念物に指定されています。4月の下旬から5月のゴールデンウィークのころに見頃を迎え、たくさんのお客さんが訪れます。子どもを連れて、ちょっとしたハイキング気分で見に行くのにも良いスポットです。
国道138号線からすぐ!古民家と桜が素敵|歴史民俗博物館エリア
富士山信仰と甲斐絹織の資料が充実し、歴史文化に触れることができるのが、富士吉田歴史民俗博物館です。道の駅富士吉田の向かい側でとてもアクセスの良い場所にあります。敷地内には、富士山信仰の巡礼者を宿泊させた、昔の風習を伝える古民家が展示保存されています。 こちらの敷地内も、ふじざくらの花見スポットとして有名な場所。中ノ茶屋エリアが、自生地のスポットなのに対して、こちらは古い建物と可憐なふじざくらの風情がとてもマッチして素敵な雰囲気です。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に子連れで訪れてみても楽しめそうですね。 道の駅富士吉田には、富士山レーダードーム館や、室内遊園地kid"s US LANDが入っている富士山アリーナなど、小さい子どもさんから、中学生くらいまでが楽しめる施設もあり、花見のついでに立ち寄ってみると楽しめますね。
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【2】新倉山浅間公園
さくらと富士山と市内が一望にできるスポット
新倉山浅間公園は、下吉田駅から歩いていける、新倉富士浅間神社の隣にあります。長い石段を登り切った上にある公園からは、富士山と、吉田市内が桜と一緒に一望できる展望広場になっています。こちらは、ふじざくらだけでなく、ソメイヨシノも一緒に植えられていて、桜の向こう側に、神社の忠霊塔と富士山が一緒に見えて、美しロケーションが楽しめます。 397段あるという階段は、子連れには手強い長さで、ちょっと大変かも。休み休み行きましょう。苦労した分だけ、登り切った頂上からの風景は格別です。ソメイヨシノが多い分、こちらは開花期がちょっと早め。「上ってきたのに、葉桜だった」なんてことのないよう、公式HPで、開花状況をチェックしてからお出かけください。
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まとめ
いかがでしたか?富士吉田市では、例年ふじざくらの開花する4月下旬から5月上旬にかけての期間、「ふじざくら祭り」を開催しています。期間中限定で、ふじざくら群生地のガイドツアーや、ふじざくらの苗木プレゼント、さくら団子の限定販売などの催しが開かれる世界遺産となった富士山は、一度は子どもに見せてあげたい日本のシンボル。ゴールデンウィークの子連れお出かけに、ぜひ訪問してみてはいかがでしょうか。
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