子連れに寛容な国 オーストリア
主流は抱っこ紐?それともベビーカー?

日本では、ラッシュアワーにはベビーカーで電車に乗れない、普段でも電車の中では、他の乗客のことを考えてベビーカーを折りたたまなければならない、などという問題があるようですが、ここオーストリアでは、そのような問題は一切ありません。
ウィーン市内のほとんど全ての駅はバリアフリーですし、電車やバスの中にもベビーカーを優先しておける場所があります。そして、人々もベビーカーを押しているパパやママに大変協力的です。電車にベビーカーが乗ってくれば、みんなぱっと場所を開けてくれますし、街中で段差などに困っていると、すぐに誰かが助けに来てくれます。
そのせいもあってか、オーストリア、ウィーンでは、赤ちゃんの移動はベビーカーが主流なのではないかと思います。もちろん、抱っこ紐を利用している人も多いですが、ベビーカーで子どもがぐずった時や、赤ちゃんを抱っこしたまま自宅で家事をしたいときなどの役割で使っている人が多いようです。
オーストリアで主流のベビーカーは?
ここオーストリアは、石畳のデコボコした道が多いですし、電車の中で折りたたんだりする必要性がないため、ベビーカーは頑丈で安定するものが好まれます。そのため、日本のベビーカーのように、軽くてすぐに折りたためるようなものは手に入りません。
頑丈なベビーカーは安定性がある反面、重たいですし、たたんだりするのにも力がいるので、車に積む時などは一苦労です。軽くてたたみやすいベビーカーが欲しいオーストリア在住の日本人は、日本に一時帰国した際にわざわざベビーカーを買ったりします。
お風呂は毎日でなくてもいい?

日本の赤ちゃんにとって、沐浴やお風呂というのはほぼ日課ですよね。ここオーストリアの赤ちゃんで、毎日お風呂に入っている子はあまりいません。
私が出産した病院で、赤ちゃんのお風呂の入れ方を教わった時、「週に2回ほどいれてあげてくださいね。」と言われたので、とてもびっくりしたことを覚えています。
ヨーロッパは日本より乾燥しているので、毎日お風呂に入れなくてもあせもなどの赤ちゃんのお肌トラブルは少ないのかもしれませんね。
私の知り合いには、1週間に一度しか赤ちゃんをお風呂に入れていないよ、という人もいます。日本人としてはちょっとびっくりですよね。
ヨーロッパには、日本のようなお風呂文化がありません。お風呂はゆっくりとつかってリラックスする場所というよりは、単に体を綺麗にする場所と考えられているので、湯船がない家庭も多いのです。湯船のない家庭では、必然的に赤ちゃんもベビーバスを卒業したらシャワーになります。
このお風呂に対する考えかたの違いも、赤ちゃんの沐浴や入浴の頻度の違いを生むのかもしれません。
ちなみに我が家には湯船はありますが、日本のような洗い場がないため、どうやって赤ちゃんとお風呂に入ったら良いのか未だによくわからず苦労の毎日です!
まとめ
国によって、やはり子育ての事情は違ってくるものなんですね!オーストリアの人は気位が高く、冷たい人が多い、などと言われることがあります。私も子どもが生まれるまではそう思っていたのですが、子どもが生まれて、子どもと一緒に外出するようになってから、異世界に迷い込んだのかと思うくらい人々が親切になりました。
この子どもや子育て中のママやパパに対する好意的な眼差しは、せかせかと働きすぎないオーストリア人の余裕の現れなのかもしれません。
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