妊娠性痒疹とは

ママとパパ,妊娠性,痒疹,出典:www.skincare-univ.com

妊娠中、手足や体のいたるところに局所的に発生する発疹のことで、強いかゆみをともないます。1cm以下の円形・楕円形・多角形などいろいろな形をした皮膚の盛り上がりができます。

原因は

原因は不明です。初産よりも2回目以降の妊娠に多く、妊娠3~4ヶ月頃から出現しはじめ、出産まで続きます。

症状は

腕や下肢を含め、身体中どこにでもできる小さな発疹。最初は部分的に出現し、徐々に身体中に広がっていくというケースも多くみられます。

強いかゆみをともなうのが特徴で、かゆみのために夜も眠れない、無意識のうちに血が出るほど掻きむしってしまうといったケースも。また、痒疹がストレスや不眠につながることもあります。

胎児への影響は

胎児への影響はないと考えられています。

治る時期は

一般的には、出産後数日すると治まってくるのが特徴です。

初産の妊娠後期に出現する「多形妊娠疹(PUPPP)」

妊娠性痒疹と異なり、初回妊娠で妊娠後期に現れるものを「多形妊娠疹(pruritic urticarial papules and plaques of pregnancy: PUPPP)」と呼びます。

腹部を中心に、蕁麻疹のような紅斑が腹部を中心に四肢などにも出現し、一つひとつが赤同士融合して環状、地図状などになり大きくなることも。こちらも、強いかゆみをともないますが、出産後急速に消退するのも特徴です。

そのほか、妊娠中に出現しやすい皮膚症状

・妊娠性疱疹…妊娠中または分娩後に発生する、自己免疫性の水疱症。強いかゆみをともなう浮腫性の紅斑ができ、広がっていくのが特徴。紅斑の中に水疱ができます。

・妊娠性肝内胆汁うっ滞症…妊娠のホルモンの影響で、胆汁のうっ滞がおこり、これにより激しい皮膚のかゆみが特徴です。胎児の発育に影響することがあるため、慎重な管理が必要です。

これらのほかに、妊娠によってアトピー性皮膚炎やカンジダ膣炎、性器ヘルペスなどの皮膚病が悪化することもあります。

妊娠性痒疹の対処法

原因が不明のため、薬物によってかゆみなどの皮膚症状を抑える対症療法が行われます。

基本的にはステロイドの外用薬(塗り薬)で治療し、症状が酷い場合には、抗ヒスタミン薬やステロイド薬の内服も併用されます。なおステロイド薬は、胎児への影響が少ないプレドニゾロンが選択され、1日の投与量も影響をきたさない量を配慮して処方されます。

かいてしまうと症状が広がり、かゆみも増長します。皮膚も傷付くため、とにかくかかないことが大切。氷枕や氷水で絞ったタオルなどで冷やすと、少しかゆみが治まることもあります。

強いかゆみは精神的なストレスにつながるため、まずは産婦人科医に相談し、必要に応じて皮膚科医を紹介してもらいましょう。

※掲載内容や連絡先等は、現在と異なる場合があります。